NISAのロールオーバーについて考え、どういう対処をするかの方針を決めました。
私 @mihagiya 的には、多くは売却して利益確定することにしたので、これから年末にかけて、時間分散しながら売却をしていきたいと思っています。
さあ、売却しようと思ったときに、2017年に購入したものを売却、と思ったときに、どうやって対象を指定するんだろう、という疑問がわいてきました。
色々調べたり、問い合わせたところ、結論としては2017年に購入した口数を指定すればよい、ということがわかりました。
そんなの当り前じゃない、という方には意味がありませんが、きっと僕と同じような疑問を持った方もいるだろうと思うので、分かったことについてまとめてみました。
楽天証券の落とし穴?
楽天証券のスマホ画面などを見ると、この時期、ロールオーバー対象がわかるような表示になっています。
売却と決めたら、何も考えずある商品に対して売却オーダーを出せばよいと思っていました。
でも、よく考えると、表示されているのは、今回ロールオーバー対象の2017年に購入したものだけではなく、2018年以降に購入したものも合算されて表示されています。
下の図は、私が保有している「たわらノーロード先進国株式」の取引履歴画面ですが、赤枠のものが2017年購入の今回のロールオーバー対象分です。
青枠のものは、2017年12月28日に約定していますが、受渡日が2018年1月5日なので今回のロールオーバー対象ではありません。
つまりNISAは、約定日ではなく受渡日で ”年” が判断されるので、注意が必要です。
仮に何も考えずにある銘柄の売却オーダーを出してしまうと、2018年以降に購入してまだ5年を迎えない物も売却してしまうことになります。
私のロールオーバー対象商品は?
私の対象銘柄の評価額や損益額・率は下表のような感じですが、これには2017年購入分だけでなく、2018年購入分も含まれている、ということです。
では、2017年に購入したものだけを売却するには、どうれすればよいのでしょうか?
今回対象の購入分を指定する方法は?
売却画面に移行しても、購入時期を指定することはできませんが、口数を指定することはできます。ただ、2017年に10,000口購入していたとして、果して売却10,000口を指定すれば、今回売却したい2017年購入分を売れるのでしょうか?
結論としては、口数を指定すると古いものか売却されるので、2017年に購入した口数と同数を指定すればよいようです。
私の探し方が悪かったのかは分かりませんが、古いものか売却されるという記述を見つけることができなかったので、念のためチャットサポートで問い合わせを行いました。
2017年購入分の詳細は?
当初は、対象商品の取引履歴を確認しながら、2017年購入分の平均取得額、口数、平均利率等を自分で一覧化したのですが、こういう情報はどこかにあるのではないかなぁと思って探すと、ありました。
スマホ用の取引画面ではなく、PC用の取引画面の「NISA」のところを見ていくと、今回対象となる2017年の詳細を見ることができました。
これを、先ほど決めた方針にしたがって仕分けすると、「たわらノーロード新興国株式」だけは、損益率が+16.5%と、基準とした34%を下回っているのでロールオーバーし、6銘柄は利益確定で売却となりました。
これは言い方を変えれば、「たわらノーロード新興国株式」は、現状は過去の市場の動向と比較すると今後値上がり期待がもてるので、ロールオーバーしてそれを目指す、ということになるかと思います。
これが、本当に正しいのかは分かりません。間違っているところがあるかもしれませんが、自分で考えて判断した結果なので受け入れたいと思います。
売却も時間分散で。注意点は?
売却ですが、購入時と同様に、時間分散して年末までには売却したいと思います。
注意する点としては、注文を出した日と実際に約定する日がズレ、更にNISAの基準となる受渡日はファンドによって異なり、7営業日程度かかる場合もあることです。
下の図のように、年内に売り注文を出し約定しても、受渡が来年になってしまう場合は、ロールオーバーしなかった扱いになり、いったん課税口座に移管されます。その際の取得価格は、年末の時価になるため、約定価格よりも年末の価格が値下がりしたような場合は譲渡益が生まれ、課税されてしまいます。
また、年末の価格が値上がりした場合は、譲渡損が発生するようです。
したがって、予期せぬ譲渡損益が生まれないように、年内に売却する場合は、安全を考えれば12月20日くらいまでには売却オーダーを出して、確実にロールオーバー申し込みの締め切りの12月30日までに受渡を終わらせること、がよさそうです。
ロールオーバーする場合もNISA枠を使った取引は注意が必要!
ロールオーバーする場合も年度末の取引は注意が必要で、もう少し今年のNISA枠があるからと年度末に駆け込み投資をする場合、下の図のように今年の枠のつもりの購入が、来年の枠の扱いになり、ロールオーバーされたもので既に枠を使い切っているような形になると課税口座での購入扱いになるようです。
売却して得たお金はどうする?
私としては、今年は(も)計画的にNISA枠での購入をしてこなかったので、まだ今年のNISA枠が80万円以上余っています。
市場は上昇局面ではありますが、ここは淡々と分散とコストを意識しながら、改めて投資信託を中心に購入していきたいと考えています。
まとめ
NISAのロールオーバーの対応、実は、今回までは全く意識していませんでした。
我ながら、反省すべき点ですが、仕事が忙しかったから、というのがいいわけでしょうか(笑)
NISAロールオーバー分を売却する方法
- 楽天証券の場合、ロールオーバーの対象となっている口数を指定すればよい
- 銘柄の口数すべてを売却すると、ロールオーバーの対象となっていない、5年未満のものも売却してしまうことになるので注意が必要
- 売却する場合も、一度に売却するのではなく、分割して売却する
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